ゲゲゲの謎、今年一番では

『ゲゲゲの謎』見てきた。

今年一番かもしれない。面白かった。

エンタメ映画としてとても完成度が高いのではないかと思う(偉そうに)。

 

舞台が戦後ということで、列車はゴミと煙まみれ、どこでも煙草吸えるし捨てられるし、全体的に荒っぽいイメージ。

清純なヒロイン、無垢な子供、荒んだ感じの旧家。

 

田舎の閉鎖的な村で、SNSでは「因習の村」なんて言われてるのを見たが、

たしかに横溝正史的な感じはあるものの、そこまで因習のどろどろ感はなかった。

たぶん「代々神主をやってきた」云々と、旧家がやってきた悪行そのものに関係がなかったからではないかと思う。

(たぶん関係ない、と自分は解釈している。神社とあの穴蔵の関係が映画内では明言されてないため)

でも「意外な犯人」なんかはミステリ的にもよかったなあ。

 

アクションシーンもよかった。このへんは妖怪やら妖術やら出てくるのでテレビアニメ版鬼太郎を思い出す。

着流しで涼しげなひょろっとした親父さんが怪力でゴリゴリ戦うの楽しいです。

 

それと悪役が非の打ち所のない(?)悪役で、その分「いつやられるんだ?どうやられるんだ?」と期待感は募り、

さらに親父さんがぶちのめしたときの快感といったらなかったですよ。

 

映画内では明かされてない細かい事情は気になるところだけど、久々に面白い映画が見れました。ありがたや。