文章の栄養摂取

子供の頃から活字好きなので、文章に関しては好き嫌いがけっこう強い。というか、はっきりしている。

 

最近読んだ本でまったく栄養摂取できない、恐ろしい文章に出会ってしまった。

話の内容は理解できるが、それ以上でもそれ以下でもないというか…

文章が上手い下手の問題ではなく、「読んだ人にどう感じて欲しいのか」がわからなかった気がする。

聞いた話をそのまま文字にしました、みたいな。いっさい装飾しませんよ、という。

でもそれだと文章として読んでて面白くないんだよなあ。

 

文章を読んでも、書いてある意味しか取れないようなのはもう駄目だと思う。たとえ学術的なものでも、読んだ人に何かを渡せるというか、何か残せるようなものでないと。

 

でもそれ以前の問題もある。

ネットの記事にはだいぶ慣れてるつもりだけど、時々「何を言いたいのかわからない」文章に出会う。個別の文章の作りや全体の構造が支離滅裂なものも。

単なるブログとかならまだしも、それがネットメディアのページにも普通にあって、頭を抱える。

この状態でよく表に出せたな、という気持ちになる。いや褒め称える気はない。呆れとか軽蔑のニュアンスなんだが。

 

まともに読めるもの、読んでて美味しいもの。それを探そうとすると紙の本に行き着く。

経験的に、紙の本は栄養のある文章を見つけやすい。まだネットより信頼できる。

 

ただ、本を話題にできる相手がいないよなあ…。

いやそれはずっとそうだけど。

 

スマホは紙の本よりアクセスしやすいけど、栄養のある文章を探すのが難しいし、なにより長いこと液晶を見つめて細かい文章を読むのは辛い。

 

 

困難が多いなあ。

栄養摂取したいだけなんだがなあ。